過去の新聞を読んで考えてみました—その2

大日本帝国陸軍 松井最高指揮官は、フランス人宣教師の慈善活動に感激し、1万円を贈呈した。
1937年(昭和12年)11月15日朝日新聞の新聞記事の文字起こし
松井最高指揮官は、フランス人宣教師の慈善行為に報い、また南市避難地区の窮民のため金一万円を14日同師に贈った。ジャキノ師は南市避難民を収容するため南市氏避難区設定の人道的処置を為し、日支及び関係列国の諒解を得て南区北方に避難区を作り、自ら同地の教会に立てこもり避難民の救済にあたっていたものでその慈善行為は各方面から感謝されていたものであった。

当時の兵隊の給与は『日本陸海軍総合事典』によれば、少尉850円(年額) 二等兵6~9円(月額)であったので当時の1万円は現代の価値にすれば1000万円を優に超えていた金額となります。陸軍と海軍は武勲を競っていたので褒章においても競っていたのでしょうか....
1937年(昭和12年)11月17日 朝日新聞の新聞記事の文字起こし
国際救済会のジャキノ神父は16日午前軍艦出雲に長谷川長官㐧三艦隊司令長官を訪問し南市避難民地区に収容せる30万の避難民が無地戦禍を免れ得たことを謝したが、長谷川長官は神父らの神父の慈善的事業に賛意を表すると共に避難民の救済費にと金1万円を寄贈した。
さきに松井司令官より寄贈され更にまた長谷川長官よりも莫大な金額を寄付されたジャキノ神父は少時言葉も出ないほどに感激し我が陸海軍の理解と親切の対し深甚の謝意を表した。

日本人として誇らしくなるニュースですね。
日本陸海軍、万歳、万歳….